2012年2月17日金曜日

水田で米をつくる

ついに水田で米が作れることになった。伊津さん、米はつくれんばい!俺たちだって減反で思うように作れんのだからと同世代の農民に言われた。それから十年近く畑は十分確保できた。しかし田んぼは敷居が高かった。というのは田んぼに手が回らない家では、まとめて水田を管理してる人に借りてもらい、年貢として1反8千円/年を支払うか、その分の米をもらう。したがって水田を少しだけやりたいという願いはかなわない。
ところが2012年の1月吉日、85歳になる農夫が「伊津さん、米作らんね」と声をかけてくれた。先のことは何も考えず「お願いします」と返事をした。
それから、さまざまな障害が現れて来た。

1.田と畑は大違い
畑は好きなように耕作しさえすれば良い。貸借の届けを農業委員会に出し、5反以上耕作していけば立派な農家だ。
ところが田は、市町村の農業委員会とは別に農協(JA)が大きく関わって来る。 2月に水田の作付け計画を立てなければならない。減反の割当をどう処理するかを農家毎に考える。僕は3反で水稲をつくり、3反を減反対象の転換作物を栽培しようと思っている。

2.タネモミはどうする
さて借りた水田の耕作者に話しを聞いた。まずタネモミをJAに相談して手に入れるようにしないと始まらないと言われた。JAグリーンセンターという農家に農業資材を販売したり指導したりする店舗に出かけ、タネモミの予約が出来るか聞いた。すると、今年から田植機用の機械苗の販売予約を受け付ける というので、営農アドバイザーに話しを聞いた。3月の申し込みだそうなのでゆっくり考えられる。

3.3反の田植えを「手植え」では無理
機械苗から手植え用の苗にほぐすのは田植機でできるそうだ。しかし機械苗を買うのだから田植機で植えた方が手がかからないだろう。近所の同世代の家族会で田植えしてくれないか頼んだ。田植機を入れるのに苦労する田以外は相場で植えても良いという人が現れた。1反は手植え、2反は田植機で苗を植え付ける目処が立った。

4.回りの田んぼは盛んに田を起こしている
親しい農家の息子さんが大型トラクターで田起しをしていた。軽トラで駆けつけるともう終わっていた。自宅によるといい具合に親父と息子がつかまった。一通りの話しは聞けた。大型のトラクターの方が時間もかからんし、手間もかからないという。ここで金はかけられないので手持ちの小型トラクターで3反の田起しに挑んだ。約3時間かかった。時間をかけ回数を多く鋤けば何とかなりそうだ。偉そうに農家になると言って来たが、64才で初めて田んぼに入り農作業をした訳だ。

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